本日、『Google Cloud Platform セッション- 最新技術と日本での展開について』ということで、GCPのイベントが六本木グランドハイアットで開催されました。
かなり盛況でした!これまで色々聞いてた話もあったのですが、やっとオープンになってこのイベントはオープンなので、色々カミングアウトしても問題なかろうと言うことで、私視点で興味のあった部分を抜粋しました。
速報ということで、メモレベルですが、雰囲気分かるでしょうと思いますので共有します。
Google Cloud Platform セッション- 最新技術と日本での展開について
目次
○Googleシャイリッシュさんより
-GAEの規模感
475万アプリ
280億件/日 Wikipediaの10倍のアクセス
6.3兆 DataStoreオペレーション/月
○塩入さんより
省略
○福田さんより
-GAE
AKBの2.3万qps(Query per Sec)
OneDirectionのOneDay(SonyMusic)
VMの起動はクラスタサイズ(何台同時でも)20-40秒程度(SSH可能になるまでの時間)
2TBの物理ディスクと比較すると
120MB シーケンシャル Read/Write (同じ)
600 ランダム IOPS (8倍)
2400ランダムライト IOPS (32倍)
100Gで4円/日(月と言ってたようだけど、日だよなぁ)
10TBマックスでも。(400円/日⇒12万/月)
ロードバランサーはgoogle.comと同じインフラを利用。
準備なく100万QPSのリクエストに対応。
プロモコードあるので、是非使ってください。
GAMPLAY-IN
○テレ朝 アートディレクター/CGディレクター 横井 勝様
15万人参加したMステシンクロライブ
12/27 幕張メッセ4時間スペシャル
臨場感をシンクロ
- アーティスト
- ステージ上のLEDスクリーン
- 観客 ウェアラブル
3000人のLED連動
視聴者とのシンクロ
スマートフォン・タブレットとのシンクロ
-WEBアプリ設計
アクセスするだけで即起動(GAEコンテンツサーバ)
演出の変更に対応可能
-StaticHTML&WebSocket
画面遷移は全てPush
歌中はリアルタイムでトリガー送信(GCE)
タイマーとトリガーで生放送中にリアルタイムトリガーによりマルチデバイスの制御
-パフォーマンス設計
視聴率×スマフォ活用率×告知度合い⇒150万UU
5Mのアプリ。(7.5Tを届ける必要ある/1時間)
ドキドキを届けるのに、ドキドキした。
気軽に借りられて良かった!
○GCPを活用した自社サイト構築 ハウスコム 辰巳様
-課題
サーバ機器の老朽化
ピーク時の応答速度低下(夕方が多い)
取り扱い情報量増加への対応
サイト構造、デザインの陳腐化
-GAEで検討開始
⇒GCPが発表されたのでそちらにシフト
やはりLAMPが使いたい。
AWSじゃなかった理由が知りたいなぁ。
⇒NW速度の信頼性、インスタンスの立ち上がりの早さ(機動性あり)、管理コンソールも使いやすい。
-構成
CloudStorageから物件画像は保存・表示させる。(サブドメインURLを割り当て)
GCEで静的・動的ページの生成。(PHP+MySQL)
-導入効果
- 物件画像管理の簡素化
Cloud Storageへの移行で、転送時間の大幅な短縮が実現。 - 運用コストの削減
半額以下 - システム構成に対する柔軟性の向上
検証環境等の構成を必要に応じて都度作成することが出来る。
⇒非常に良い。⇒アクセス集中に対しての心配が無くなった。
⇒台湾データセンタ、体感的に早くなった感はあり。
⇒1年で色々機能追加されたので今後も期待している。
-デメリット
不自由が無いことはない。
○GCE vs 他社クラウド Zeadle 長谷川祐介様
-ゲーム名『斬神』
グラフィックはKIRARITOさん
ComputeEngine
CloudDNS
CloudStorage 静的ファイル配置
BigQuery
GoogleAnalytics
NginX、fluentd、Atlassian、HA Proxy、Perl好き
Application
nginx⇒gnuicorn django 、fluentd
fluentdからログはCloudStorage、アクションのKPIはBigQuery
WebSocket
-専用のクラスタを作る
Zookeeper
Cloud DNSのAPIを叩いてクラスタを作る。
BitbucketでDeployする。タグベースでgitプルして終了という感じを目指す。
通知はHipChat
-率直
全体的に非常にスッキリしている。
- マウントを簡単に出来るので楽でいい
- metaサーバが非常に良い
全体に反映するroleや、特定インスタンスにだけ反映するカスタムメタデータがある。
- 負荷分散
-ターゲットプール
-転送ルール
-ヘルスチェック
-知らなくても10分で出来る
・アカウント
-GoogleAppsのアカウントVMユーザーが連携
-manage_accountsというプロセスが起動している。
-WebのDevelopers ConsoleでRESTとコマンドラインが出力される。
- Cloud Storage
- Cloud DNS
CLIで設定出来る。
○Google Cloud Platformによる新たなソリューション JSOL 中村
ビッグデータ分析クラウドソリューションの提供開始(11/18付)
○マーケティングキャンペーンでのGCP活用事例 Ci&T 上田
Jersy(REST API用)
SOASTA(クラウド性能負荷テストツール)で第三者テスト実施。
アジャイルSCRUM
○パネルディスカッション
テレビ朝日 中村氏(以下、中)
ハウスコム 辰巳氏(以下、辰)
Zeadle 長谷川祐介氏(以下、長)
グーグル 佐藤一憲(以下、佐)
Publickey新野氏
1.現在のクラウドへの取り組みと、そこでのGCPの位置づけ
中:使い分け必須。大きなものはクラウド。普通の会社のWebとか巨大なCMSはオンプレ
判断は?規模に応じて。
辰:クラウドの割合は。2年前まではフルオンプレ。そこから少しづつクラウドに。DCに置いて、ある。
他社のクラウドから今回は乗り換えた模様?
長:当然100%全部クラウド。自社で抱えているところと、クラウドとの比較。アーキがWindowsベース。ここ4年だとWindowsのクラウドが無かったので、オンプレに移行した。最近作っているものはLinuxなのでクラウド親和性高く。
前職ではFusionI/Oという高速なトランザクションのDBを使った。コストを掛けてオンプレで局所的に性能が必要なものを作ることは可能。
設計段階から分散を意識しておけばクラウドで問題無い。
佐:コストパフォーマンスのトレードオフであればやはりクラウドがベストというのは多くのケースであり得る。
GCP使って行くと、勝手に裏側でインスタンスは移動してしまっている。これはクラウドならではで、ユーザ企業がヤルのは無理があるでしょう。
2.GCPを選んだ理由とは?競合クラウドとの比較
長:コスト、それ程差がない。正直載せて見ないと分からない。ので見てない。心配してない。
勘が働くようになっている。クる!と思った直感がありました。
佐:帯域には自信があった。全然余裕であるというのを技術メンバと議論して整理した。
直感、に刺さった。GCEはアーリーアダプター期。
長:AWSと較べて機能の充実はなくても、なければ作れば良いので、特に問題無い。
辰:AWSも両方試した。インスタンス起動が際立って早い。ネットワークも体感で優れている。
最終的に選んだ理由はこれ、というのは無いが、1つは熱い営業トークに押された。
エンドユーザ情報をUS企業に渡す必要性について躊躇は?⇒現状は未だ危ないと考えている。
会社の生命線を選ぶのに重視した点は、継続性(安定)と性能性、コストの試算は後付。
コスト低減が具体的にはNWと外部メンバによる運用保守費用。固定+従量課金のNWで制限があった。試算の時点でかなり低減した。
佐:恐らく、データセンタのアーキテクチャ、根本思想が違う。「データセンターas A コンピュータ」
纏めて大規模なコンピュータとして扱うという思想。規模の経済が違い過ぎる。
中:決断の背景としては、(手を動かしてから1ヶ月だった。)静的ファイルの配信とWebSocketの安定性、静的配信はGCSでしょう、と。
AWSは経験則として同時に立てるとあまり良く無い、とか。分散としては非常に良い(パケ詰まりが無い)。
AWSは機能がたくさんあるけど、ちゃんと使うのは大変。
ユースケースに合わせて評価すると非常にマッチした。
ざっくりした感じとしては、100個立ち上げる、バーン。ってのは他にあまり無い。他社はクラウドと言いつつ、VPSっぽい。
佐:静的コンテンツをスパイクありでもGAEが非常にピッタリ。
長:AWSはUIがバラバラ。GoogleAppsと管理UIがわかりやすくて、良い。
S3とGCSの違い、セールスポイントについて。
長:基本やれることはあまり変わらない。大きいのは、S3はファイル配信系で、cloudフロントを使わないとキャッシュが効かない。GCSは配信は勝手にキャッシュに乗っかるので、使いやすい。
佐:CDN的な使い方が非常に簡単に出来る。一定以上のアクセスがあるとエッジキャッシュが効くようになる。ChromeブラウザーはSPDYに対応するので、非常に早くなる。(ずるいことが出来る)
中:3桁ミリなんだけど、暖気するとすぐエッジにのるので30ミリとかになる。載ると安くなる。安定的に早い。超安い。グーグルさん大丈夫か?と。
3.クラウド上のシステム構築は自力?パートナー?
中:触った事ないエンジニアが1週間で使い始めた。佐藤さんからサポートしてもらった。サポートは早い。
佐:日本語のサポートエンジニアがすぐ回答する。
辰:環境構築は社内2人で。非常に簡単だった。決めるべき項目が少ない。できたらLinuxなのですぐに使える。
長:OS,ミドルが決まってしまう点は別に気にならない。ハードも想定範囲内の性能が出れば問題無い。バグについては気が付くとすぐ治ってる。
クラウドDNSプレビューで見てるけど、DKIMどうなの?というと2日で直してくれた。
佐:プラチナサービスに入ると、直接ソース見たり、私がマウンティンビューのエンジニアと直接話して解決する。
4.今後の計画と、GCPへの期待
中:ちょっと前はレイテンシを期待してた。ManagedVMがどのくらい使えるか、すごく期待している。ジャブジャブを時間帯だけ立てる、ということなんだけど。ある程度マネージドしてくれれば嬉しいな。Socketや好きなライブラリ使いたいし。
辰:今後の計画としては、うまく行ったので、個人・機密情報が絡まないものについては積極的に活用していく。
期待としては、ManagedVMでスケーラブル・強固になってくれれば。
長:話題のManagedVM、コンテナっぽい感じに期待してます。Managedタイプの高性能(スケーラビリティのある)なDBが出ると嬉しい。
佐:Fusion I/Oにはちょっと(笑)。頂いたご要望はしっかりと対応して行きたいと思います。DockerやImmutableインフラ等の動きに合わせて行きたい。そのあたりで面白いのが出てくるのではと期待している。
「NewWorld」という考えで、社内の既存のインフラのメリットをお客様に提供する、ということであったが、今回、GCPをお客様に提供することを全面に出し、そのメリットを社内のサービス用のインフラとして利用する、という形に方針転換したことが非常に大きな違い。(社内でもびっくりするような方針転換が行われている)
以上、速報でした。