Cloud Identityを用いると、「無料」で、「G Suiteを契約せずに」、GCPの共有VPC等で活用できる「組織リソース」を取得することができます。
逆に言えば、G Suiteを契約する、Cloud Identityで組織を作る、以外に「組織リソース」を取得する方法はありません。(2018-06-13現在)
この点について、よくお問い合わせをいただくため、FAQ記事として新設することにしました。
名称のよく似ている「Cloud Identity Free Planアカウント」が何者なのか?についても書いています。
目次
case1: 実は、サイレントでG Suiteを既に導入しており、その事に気付いていないために同一ドメイン名が使用できずハマる
- 既にG Suiteで「完全に同一の」ドメイン名を使用済みの場合、当然、Cloud Identityによる新組織に指定することができません。
- その場合はDNSサブドメイン名を切って、所有権確認すれば「完全に別の組織」を作ることができます。
- 同一ドメイン名で組織を使いたい場合は、御社のG Suite管理部門にお問合せください。GCP側からはどうにもできません。
- 補足: Cloud Consoleを表示しているアカウントが既存G Suite組織に所属している場合、Cloud ConsoleにCloud Identityの「お申し込み」リンクが表示されません。これを回避するには、「組織に所属していない、
@gmail.com
なメールアドレス」でCloud Consoleを表示させ、移行の手続きを実施してください。
case2: Cloud Identity Free Editionではじめる用 ではない
リンクを踏んでいる
- 完全無料で組織リソース & 50アカウントまでのFree Editionは
2019-06-03
現在、依然として取得可能です。説明文をよく読んでください。 - Cloud Identity
Premium
「で」組織を新設するリンクから先に進むと、無料プラン前提のページに進むことはできないようです。
case3: Cloud Identity 組織
と Cloud Identity Free Plan Account
を混同している
これは、非常〜〜〜に紛らわしいので、正直、名称変更してほしいです。
「組織」って何よ?
- 公式の用語としては「Cloud 組織」とか「組織リソース」というのが正式名称のようで、英語では
organization
だけなんですね。- そして、その
G Suite組織
構造を借用してGCP用の組織リソース
が生成される、というイメージになります。
- そして、その
Cloud Identityアカウントって何?Googleアカウントじゃないの?
- Cloud Identity Free Planアカウントは、G Suiteを使っていると払出すことのできる「アカウントの種類」になります。
- つまり、以下の2種類を払出すことができるよ、ということです。
- G Suite標準ユーザー
- Cloud Identity無料ユーザー
- 前者は、G Suiteのフル機能が利用できる、れっきとしたGoogleアカウントです。Gmailが使えます。(重要)
- 後者は、Gmail、ドライブをはじめとする
G Suiteを利用できないGoogleアカウント
です。
おわりに
Cloud Identity組織、Cloud Identity Free Planアカウントは、無償で組織リソースを使うことができ、大変ありがたい機能なのですが、「GCPのサービスではない」ということもあり、混乱することも多いかと思います。
実際、当社サポート窓口にも上記のようなお問い合わせが多数あるため、解決の一助となればと思います。
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